特別活動

 
ホームルーム活動、生徒会活動、学校行事

 

特別活動のねらい

 高等学校の教育課程は教科、総合的な探究の時間、特別活動で構成されています。特別活動はホームルーム活動、生徒会活動、学校行事から構成され、集団での活動を通して、生徒が学校生活を送る上での基盤となる力や社会で働く力をはぐくむことをねらいとしています。
 本校では、計画している活動の中から選択し活動に参加します。高等学校在学期間中に合計30単位時間の活動が卒業に必要な条件です。

ホームルーム活動

 情に棹させば流される。智に働けば角が立つ。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。とかくに人の世は住みにくい。意地を通せば窮屈だ。

生徒会活動

 
 生徒会活動は,全校の生徒をもって組織する生徒会において,学校における自分たちの 生活の充実・発展や学校生活の改善・向上を目指すために,生徒の立場から自発的,自治 的に行われる活動である。 生徒会活動は学年,ホームルームを越えて全ての生徒から構 成される集団での活動であり,異年齢の生徒同士で協力したり,よりよく交流したり,協働して目標の実現をしたりしようとする活動です。
 本校では各クラス(福岡校、熊本校、鹿児島校、リモート校、やまと高校のみに所属する生徒)からそれぞれ選出された生徒会役員が、特別活動での中心的な役割を担っています。

 

学校行事

 学校行事は、儀式的行事、文化的行事、健康安全・体育的行事旅行・集団宿泊的行事、勤労生産・奉仕的行事の5つがあります。教育特区である山都町内で実施する学校行事、オンライン環境など多様なメディアを利用した学校行事を計画しています。

①儀式的行事

 儀式的行事とは、学校生活に有意義な変化や折り目を付け、厳粛で清新な気分を味わい、新しい生活の展開への動機づけとなるようにすることをねらいとしています。
 

入学式

 令和5年度入学式は4月、山都町にあるやまと高等学校本校校舎で実施しました。生徒保護者総勢83名が参加し、山都町副町長を来賓にお迎えしました。
 

卒業式

 令和4年度卒業式は3月、福岡校、熊本校、鹿児島校の3会場をリモートでつないで行いました。卒業生は所属する、あるいは最寄りの学舎で式に臨みました。送辞を担当した在校生代表は熊本校、答辞を読んだ卒業生代表は鹿児島校からの参加でした。今後の卒業式は、やまと高等学校本校での開催を予定しています。

 
 
 
令和5年度入学式の様子
 

②文化的行事

 文化的行事は文化祭や芸術鑑賞等、平素の学習活動の成果を発表し、自己の向上の意欲を一層高めたり、文化や芸術に親しんだりするようにすることをねらいとします。
 

オンライン文化祭

 毎年1週間程度、期間限定特設のウェブページを利用して写真、絵画、動画作品の展示を行います。先生方からの写真や動画の投稿もありました。他の生徒の作品を鑑賞するという参加の仕方も大歓迎です。鑑賞した作品にコメントを残してもらっています。
 

清和文楽鑑賞

 「山都町探訪」の一環として5月に実施しました。山都町の清和文楽館にて人形浄瑠璃の上演や有名マンガとのコラボレーション企画で制作された人物の見学を楽しみました。生徒のみなさんにとっては、普段なかなか触れる機会のない伝統芸能について学ぶことのできた1日となったようです。

 
 
 
清和文楽鑑賞
 

③健康安全・体育的行事

 健康安全・体育的行事とは、心身の健全な発達や健康の保持増進、事件や事故、災害等から身を守る安全な行動や規律ある集団行動の体得、運動に親しむ態度の育成、責任感や連帯感の涵養、体力の向上に資するようにすることをねらいとします。
 

避難訓練

 各学舎に通う生徒を対象として、避難訓練を実施しました。
各地の実情に合わせ、緊急時に使用する用具や設備の確認を行いました。校舎周辺の避難場所へ実際に移動する活動も行い、災害発生に対しての日常からの備えの重要さを学びました。
 

キャンプ

 令和58月、山都町の服掛松キャンプ場にてキャンプ実習を実施しました。大型テントの設営は初めてという生徒が多かったようです。早く設営を終えることができた生徒たちが他の班の手伝いに駆けつけてくれる姿が見られ大変心強く感じました。飯盒炊爨や焚火を囲んでの団欒に引率の職員も参加して、平素とは異なる環境での生徒の姿を見ることができました。

 
 
 
服掛松キャンプ場の様子
 

④旅行・集団宿泊的行事

 旅行・集団宿泊的行事とは、平素と異なる生活環境にあって、見聞を広め、自然や文化などに親しむとともに、よりよい人間関係を築くなどの集団生活の在り方や公衆道徳などについての体験を積むことができるようにすることをねらいとしています。
 

修学旅行

 令和412月に京都・大阪へ34日の日程で修学旅行を実施しました。生徒たちは出発前の2回の事前学習にて班編成や現地での自由行動時間の計画作成を行いました。1日目は博多駅から京都駅への移動と寺院見学、2日目は京都市内自由行動、3日目は朝から大阪へ移動しテーマパーク内1日自由行動、4日目は新大阪駅での買い物、博多駅への帰着という日程でした。参加した生徒は全員ケガ・病気もなく解団式を迎えることができました。着物を着て撮った写真、テーマパークのお土産、友人と一緒に食べた名物の思い出などたくさんのものを持ち帰ったようです。
 

 
 
 
修学旅行の様子
 

山都町散策

 令和55月に、熊本駅よりバスを出しての山都町散策にでかけました。スクーリング等で訪れる山都町ですが、学校周辺以外をじっくりと観てまわるのは初めてという生徒がほとんどでした。通潤橋は、放水こそ見学できませんでしたがその雄大さや歴史を直に感じることができたようです。今年9月に正式に国宝指定された際には、現地で撮った写真を嬉しそうに見返す生徒たちの姿が印象的でした。酒蔵を見学した際には、お酒造りに携わる方々の講話で発酵食品禁制という話に驚き、また建物の一部を改装して営業しているカフェでゆったりとしたひとときを楽しんでいました。
 

福岡遠足

 各学舎を始点に、それぞれのお住まいの地域の最寄りの場所で参加することができる遠足企画を計画しています。福岡の遠足企画は、今後冬期に実施予定です。
 

 
 
 
山都町散策の様子
 

熊本遠足

 熊本での企画は令和59月、熊本城周辺を徒歩で巡る1日でした。移動距離も5kmほどとなり、なかなかの歯ごたえの企画となりました。熊本城ミュージアムわくわく座で熊本城の歴史を学んだあとは、実際に熊本城を訪れ、いまだ残る震災の傷跡を目の当たりにしました。体力に余裕のあるメンバーは引率の教師とともに天守閣最上階まで登り、熊本市内を一望しました。最後に熊本市立熊本博物館を訪れた際には、自然科学系の展示見学やSLを前にしての記念撮影を楽しみ、幅広く見聞を広めた1日でした。途中の城彩苑でのランチタイムが重要なエネルギー補給となっていたようです。
 

鹿児島遠足

 令和57月の鹿児島での遠足企画は鹿児島中央駅に集合後、路線バスで鹿児島市民文化ホールへ移動、高校生の吹奏楽コンクールを鑑賞しました。昼食はそよ風学舎鹿児島校で摂り、鹿児島県外からの生徒に、鹿児島校周辺の感想を尋ねたり、共通の話題である学習課題等について盛り上がっていました。午後は鹿児島市維新ふるさと館を見学しました。教科書にもよく登場する鹿児島ゆかりの人物や出来事について、地理歴史科担当教諭の解説付きで理解を深めました。大久保利通像の前で記念撮影をする頃には生徒同士すっかり打ち解けてくれた様子でした。
 

 
 
 
熊本遠足の様子
 

⑤勤労生産・奉仕的行事

 勤労生産・奉仕的活動とは、勤労の尊さや創造することの喜びを体得し、就業体験活動などの勤労観・職業観の形成や進路の選択決定などに関する体験が得られるようにするとともに、共に助け合って生きることの喜びを体得し、ボランティア活動などの社会奉仕の精神を養う体験が得られるようにすることをねらいとしています
 

そよ風パーク勤労体験 

 希望者はそよ風パーク・ホテルウィンディでの就業体験や清和農場での勤労体験を準備しています。これまでに、計3名の生徒が泊りがけでのホテル就業体験に参加しました。
 
 

 
そよ風パーク勤労体験の様子